2007年07月19日

霧の街に潜む闇(LSL)

§1§



霧の街ロンドン・・・・その名に違わぬ深い霧の中を、一人の女性が走っていた。彼女は何かに怯える様に何度も後ろを振り向きながら、ただひたすら走り続ける。

(こんなことなら早く帰ればよかった!)

彼女も最近ロンドンに流れる吸血鬼の噂は知っていた。「燃えるような赤毛の吸血鬼が、夜な夜な女性の生き血を吸うためにロンドンを彷徨っている」と・・・しかし彼女は本気にはしておらず、ついつい友達との会話に夢中になって帰るのが遅れたのだ。

(まさか・・・・まさか本当に居たなんて!)

彼女は後ろを気にしながら更に走った。既に自分がどこを走っているかもわからない。ただ後ろから迫ってくる気配から逃げる為に走り続けた。

「!!」

走り続けていた彼女の足が止まった・・・入り込んだ路地が行き止まりだったのだ。彼女の目の前にあるのは高い壁・・・・そして、彼女はその壁を背にするように振り向いた。

「来ないで!」

夜の闇と深い霧によって、彼女を襲うべき吸血鬼の姿は見えない・・・しかし、霧に包まれていてもわかる圧迫感が、彼女の心を揺さぶった。そして・・・・霧の中から緑のコルセアコートに包まれた何かが現れる・・・・

「いやぁぁあああ!!!」

そして、彼女の悲鳴は夜の闇と深い霧に隠された・・・・・



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posted by ラドリック at 01:40| Comment(7) | TrackBack(0) | 航海者達の日誌(番外編) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月14日

ある猫の一日(番外編)

§1§




(にゃ・・・・もう朝かにゃ・・・・?)

船室の窓から暖かく漏れる日差しを浴びにゃがら、我輩は目を覚ましたのにゃ。

我輩のにゃまえはウィル、イングランド所属の船Band of lightに住んでる猫で、チャームポイントはぴんと張った尻尾なのにゃ。

(さて、今日も日課の散歩をするかにゃ・・・・)

我輩は、背伸びをしにゃがらそう思ったのにゃ。我輩の日課は船内の散歩、飼い主であるソフィアの代わりに船内を見て回るのにゃ。

(今日はどんな事があるのかにゃ・・・・・?)

我輩はドアの隙間をすり抜けにゃがら、廊下に出たのにゃ・・・


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posted by ラドリック at 15:25| Comment(8) | TrackBack(0) | 航海者達の日誌(番外編) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月27日

海の墓標(Sanative=Vixen)

「野郎ども!片っ端から畳んじまえ!」


襲いくるバッカニアの水夫を袈裟斬りにして息の根を止めながら進むSanativeの背後から、斬り込み隊長のアレンの声が聞こえてきた。Sanativeはその声を背に、船長室があるであろう船尾楼に向かって進んで行く・・・・


海軍の命令により、カリブ海域の海賊を掃討する為にカリブ海に来たSanativeは、カリブを根拠地とする最大の海賊、バッカニアに標的を定めて、片っ端から掃討していった。今Sanativeが乗り込んでいるガレオンも奇襲をかけてきた船の一つだった。

勿論バッカニア側もただ掃討されるに任せていたわけではない。カリブ海を航行するSanativeを見つけては奇襲をかける。しかし、奇襲をかけたバッカニアの船は全て返り討ちにあっていた。


「・・・・・ここか」

Sanativeは船尾楼の最奥、恐らく船長室であろう扉の前に立っていた。そして、ドアのノブを捻り、無造作に扉を開けた・・・・・



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posted by ラドリック at 21:41| Comment(6) | TrackBack(0) | 航海者達の日誌(番外編) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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